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データから考える「不登校」の現状について

こんにちは。

今日もLivelyからメンタルヘルスケア関連の情報をお届けしていきます。

 

本日は「不登校」について、文部科学省のデータをもとに考えてまいりたいと思います。

 

引用はこちらからです。2016年度のデータになります。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/10/__icsFiles/afieldfile/2017/10/26/1397646_002.pdf

 

まずは小中学校全体のグラフからです。

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不登校の生徒数から考えると、中学校は小学校の6倍以上の数の生徒が不登校になっており、中学校では約1クラスに1人不登校の生徒がいる形となっております。

 

また全体として、少し増加傾向にあるといえるのではないかと思います。

 

次に、学年別の不登校生徒数です。

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こちらは一目瞭然の結果として、学年が上がるごとに増加、そして小学校と中学校の境目でその数が激増しています。

 

次に高校です。

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こちらは小中学校とは真逆の結果を示し、全体的に減少傾向かつ学年を追うごとに減少する傾向にあります。

 

ただ高等学校においては、全体の生徒数のうち退学した生徒も1.4%存在するため、「学校に行かなくなった生徒」の数としては合計して2.87%であり、中学校の3.01%と大きく変わらない数字と言えそうです。

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次に「不登校」という選択をした理由です。

 

 まずは小学校。

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グラフがかなり見にくいですが、小学生の不登校の理由の特徴として、「学校・家庭に係る要因(=環境要因)」のうち、「家庭に係る状況」が52.1%と極めて高い割合を示すのが特徴といえます。

 

次に中学校です。

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こちらは、小学校に比べて、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」「学業の不振」の割合が「家庭に係る状況」と同じくらい大きくなっています。

 

最後に高校です。

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 こちらは「該当なし」の割合が最も多く、他の項目については数字が分散している形となっております。

 

不登校の理由のこの調査に関する問題として、

1、「本人に係る要因」の項目自体がかなり曖昧な記述となっております。ですので上記では取り上げませんでした。

2、調査対象が学校であるため、不登校の理由としての正確さが欠けます。「いじめを除く友人関係の問題」は果たして本当にいじめに含まれないのか、「該当なし」という選択肢にはどういった理由が存在するのかといった所が疑問です。

 

 以上より、全体のまとめとしまして

近年、いじめ等の問題が取り上げられる機会が増え、行政をはじめとして様々な対策が取られておりますが、現状大きな成果を上げる取り組みは行われていないようです。また、上記の調査方法、調査結果から推察するに、その取り組みが学校に通っていない生徒の目線で行われているのかといった点が疑問に挙げられます。

 

最後にですが、

学校に行くことは何も全てではありません。学校は人生のルートの1つの選択肢に過ぎず、通信制で授業を受けることも可能ですし、学校に通わなくとも人生幸せに生きる方法はたくさんあります。自分が目指す方向へ歩みを進めてほしいです。

 

Livelyでは全国の心理士とのカウンセリングをオンライン行うことができます。日本ではまだまだ敷居の高いメンタルケアを普及させるため、様々なコンテンツを用意しております。

 

ぜひ覗いていっていただけると嬉しいです。

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それでは本日もありがとうございました。