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体験談③ - 偽物の自分

こんにちは。

今日もLivelyからメンタルヘルスケア関連の情報をお届けしてまいります。

 

今回はメンタルヘルスで悩んだ方の体験談の第三回目です。

 

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日本人 20歳

 

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私は物心ついたときから、ずっと自分を偽って生きていました。

 

それは、本当の自分は「みんな」とは違っていて、「みんな」から仲間外れにされるのを恐れていたからです。

 

学校という場所は、私にとって刑務所のような所でした。

 

私は基本的にたくさんの友達をつくることが得意ではありませんし、好きでもありません。

 

でも学校では「友達」をつくることが必要とされます。

 

なぜなら、学校という空間において友達が多いことは絶対的な価値であり、友達がいないことは「孤独」を意味するからです。

 

班決めや授業がでのグループ作り、はたまた修学旅行のグループなど、様々な場面で「友達」とグループをつくることが求められます。

 

友達のいない人間は孤立し、残り物扱いされます。

 

昼食や昼休みの時間だって、ひとりでゆっくりと安らげるような空間はどこにもありません。

 

私は「一人」になることを恐れていました。

 

私は「仲間外れ」にされることを恐れていました。

 

私は、学校で生き残るために自分を偽るしかありませんでした。

 

「みんな」が面白いと言うことを一緒に笑い、「みんな」が楽しんでいることを楽しんでいるふりをしました。

 

 

心の中では「なにがおもしろいのだろうか」と思っていても、表面は笑っているふりをしました。

 

たとえそれが他の誰かを傷つけることであっても。

 

また逆に、集団から傷つけられたこともありました。

 

ささいな理由から同じクラスで同じ部活の人間から目をつけられ、集団での無視や陰口、いやがらせを受け、教室にも部活にも私の居場所はありませんでした。

 

毎日学校にいくのが嫌でたまりませんでした。

 

私が過去に一緒になって傷つけた相手も、きっと同じことを思っていたことでしょう。

 

わたしは何かを一生懸命がんばるのが好きでした。

 

なぜなら、努力の末に得られる達成感は何事にも替えがたいものだからです。

 

だけど、「友達」にこの姿はほとんど見せませんでした。

 

なぜなら、努力する姿を見せると馬鹿にされるからです。

 

ひどいときにはそれはいじめの原因にだってなり得ます。

 

私は馬鹿にされ、「仲間外れ」にされるのを恐れていました。

 

私はずっと自分を偽っていました。

 

それでも私は「友達」をつくるのが苦手でした。

 

なぜなら私は「偽物」だから。

 

いくら偽物が努力したって本物には勝てません。

 

しかし、子どもの私はこのことに気づけませんでした。

 

私が友達をつくるのが苦手なのは、私が「劣った」人間だからだと思いました。

 

なぜなら、私の周りの人間は皆、友達の多さや容姿、人気などで人間を格付けしていたからです。

 

私には「優れた」人間になるための要素は一つもありませんでした。

 

そして、親や教師も含め、誰も私にそれはただ違うだけだとは教えてはくれませんでした。

 

私はずっと、「優れた」人間になろうと努力をしていました。

 

明るい人間に、友達の多い人間になろうと努力していました。

 

「劣った」人間でいたくなかったから。

 

誰かに認めてほしかったから。

 

心から笑いあえる友達が欲しかったから。

 

でもどんなに努力しても、決して「優れた」人間にはなれませんでした。

 

私はただただ色んなことを「恐れ」て偽りの仮面をかぶり続けました。

 

そして、

そんな自分のことがただただ大嫌いで

 

生きていて苦しかったです。

 

 

でも、

 

高校を卒業して

 

2年半ほど

 

色んなことに取り組んできて

 

色んな人に出会えました。

 

今まで出会えなかった多くの人に出会えました。

 

世界は思っていたよりも何倍も広いものでした。

 

ある人は教えてくれました。

 

「自分が楽しいと思うことをやればいい」

 

と。

 

そしてそれに従うのがありのままの自分だと。

 

またある人は、

 

自分のことを認めてくれ、一緒にいてくれました。

 

またある人は

 

「嫌われるのを恐れるのは、自分が大切でしょうがないからだよ」

 

叱咤してくれました。

 

これは、自分のことが大嫌いだった私には衝撃でした。

 

私は、自分のことが大切でしょうがない自分が大嫌いだったのです。

 

私は変わることができました。

 

ありのままの自分でいられるようになりました。

 

嫌われる勇気をもてるようになれました。

 

ここまで出会った多くの人のおかげで。

 

偽物の仮面はもういらなくなりました。

 

私は「みんな」にできることができません。

 

明るく場を盛り上げることができません。

 

友達をたくさんつくることができません。

 

先生に褒められるようなことができません。

  

けれど、「みんな」にはできないことができます。

 

みんなが真似できない向上心があります。

 

みんなが真似できない行動力と度胸があります。

 

そして他人の気持ちを深く考えることができます。

 

だから、このままでいいのです。

 

ありのままの自分にしかできないことがあるから。

 

ありのままの自分を認めてくれる人がいるから。

 

そして何より、ありのままの自分のことが好きだから。

 

今でも落ち込んだり、

 

自分の 性格について悩んだり

 

することはたくさんありますが、

 

巡り合えた人のおかげで楽しく生きています。

 

あの頃より何倍も。 

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いかがだったでしょうか。

 

日本人の方には多かれ少なかれ、ほとんどの方が当てはまるのではないでしょうか。

 

「偽物の自分」

 

これ、実は私の話です。

 

体験談として書かせていただきましたが、

 

これはLivelyブログ中の人の私の体験談です。

 

私は学校という世界には適合できませんでした。

 

でも、今はこうやってLivelyで大好きな人たちと一緒に楽しく働いております。

  

世界は広いです。

 

あなたが思うより何倍、何十倍、何百倍も。 

 

あなたは一人ではありません。

 

どこかに居場所は必ずあります。

 

それを見つけるのは大変なことかもしれません。

 

相当な努力が必要かもしれません。

 

でもその居場所は、これまでの努力よりも何倍も大事なものです。 

 

だから諦めないでください。

 

人生は自分次第で何倍も楽しくできます。

 

あなたは「一人」ではありません。

 

どこかに助けてくれる人がいるものです。

 

Livelyにもあなたをサポートしてくれる人がたくさんいます。

 

よければ一度覗いてみていただけると大変嬉しいです。

 

lively.care

 

それでは今回もありがとうございました。

 

ではまた。