「不安障害」とは?
こんにちは。
今日もLivelyからメンタルヘルスケア関連の情報をお届けしてまいります。
本日は、メンタルヘルスの病気シリーズの第何回目かをお送りします。
お題は「不安障害」についてです。
「不安」な「障害」とは、はて何のことかと思われる方も多いかと思いますが、「不安障害」とは“精神疾患の中で不安を主症状とする疾患群をまとめた名称”になり、「不安障害」の中には、以下の図が示すようにパニック障害や特定のものに対する恐怖症(高所恐怖症など)等のものが下位互換として含まれる形になります。
強迫性障害に関しては、以前の記事でシンガポールの女性の体験談を紹介しておりますので、こちらをご参照ください。
「不安障害」という名称を用いると、あまり聞きなれない言葉に聞こえますが、厚生労働省のH14-18の一般市民を対象にした調査によりますと、何らかの不安障害を有する人の割合は9.2%にのぼるそうです。
その内訳では、「〜恐怖症」が3.4%と最も多く、全般性不安障害が1.8%、PTSDが1.4%、パニック障害が0.8%となっております。
またアメリカの最新の調査では31.2もの人が「不安障害」を患ったことがあるという結果が出ています。
またこちらのアメリカで行われた調査によると、「不安障害」は女性に多く発症(男性25.4%、女性36.4%)し、年齢層でいえば18歳から60歳までのどの層においても差がないという結果が出ています。
またもう一つ重要な点として、「うつ病」と並存して発症しやすいこと、「不安障害」の中でも複数の症状が同時に発生する可能性が高いことが報告されています。
「うつ病」についてはこちら。
「不安障害」というだけありまして、その原因は心理的要因によるものが多いのではないかと予想されますが、実は心理的要因だけではなく脳内の神経伝達物質の異常から起こる身体的要因、社会構造や民族性による考え方などの社会的要因も関係していると言われています。
最後に治療法に関して。
こちらも「うつ病」と同様、投薬と心理療法の2種類の治療法があります。
⑴投薬
抗不安剤のベンゾジアゼピン誘導体(BZD)、抗うつ薬のSSRI の2つが不安障害の投薬に使われるそうです。
⑵心理療法
パニック障害においては、認知行動療法が薬物と同等の効果を持つことがわかっているそうです。また、他にも曝露療法という技法も不安障害の治療に使われるそうです。
いかがだったでしょうか。
「不安障害」とは聞きなれない言葉ですが、記事の内容をよく読んで見て当てはまる方もかなり多いのではないかと思います。
Livelyでは「不安障害」の治療法の1つとして挙げられた「認知行動療法」を専門に活動されている臨床心理士の方もたくさんおられますので、よければ覗いて行っていただけると大変嬉しいです。
それでは本日もありがとうございました。