「うつ病 (depression)」の判断基準とは?
こんにちは。
本日もLivelyからメンタルヘルスケアに関連した情報をお届けさせて頂きます。
今回は「うつ病」について。
「うつ病」ということ自体は多くの方が “なんとなく” 知っているかと思います。
でも「うつ病になった」などと聞くと、それは本当にうつ病なの?と疑いの気持ちを抱いてしまうこともあるのではないかと思います。
そこで今回は、うつ病の「本当の症状」について学んでいきましょう。
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うつ病を簡単に説明すると、
「脳のエネルギーが欠乏した状態」
と言うことができます。
この脳の状態が引き起こす結果として
⑴心理的症状
憂鬱な気分が続く、意欲の低下など。
⑵身体的症状
身体がだるい、飲酒量が増える、胃の不快感など。
といった症状が表れます。
エネルギーが不足していない通常の状態であれば、自然治癒力によって時間の経過とともに通常の状態へと回復していくのですが、「うつ病」にかかっている場合、時間が経っても一向に良くならない、それどころか悪化するという結果に陥ります。
ここが、ただ落ち込むことと、「うつ病」の違いなのです。
人間生きていれば、誰しも落ち込むことがあって当然かと思います。そのため、「うつ病」と単純に落ち込むことが混在されることがありますが、「時間の経過によって回復に向かう」のか「時間の経過とともに悪化する」のかによってうつ病と単純に落ち込むことを区別することができます。
うつ病の具体的な症状例につきましては厚生労働省のHPに記載がありましたので、こちらの方に転載させて頂きます。
【心理的症状】
- 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
- 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
- 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
- イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
- 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
- 思考力が落ちる
- 死にたくなる
【身体的症状】
- 表情が暗い
- 涙もろくなった
- 反応が遅い
- 落ち着かない
- 飲酒量が増える食欲がない
- 体がだるい
- 疲れやすい
- 性欲がない
- 頭痛や肩こり
- 動悸
- 胃の不快感
- 便秘がち
- めまい
- 口が渇く
このうつ病の原因としては、
⑴環境要因
人間関係のトラブル、大切な人との別れなど。
⑵性格的要因
義務感が強い、几帳面、他人を優先しがちなど。
⑶遺伝的要因
などが挙げられます。
原因については、1つに特定することは難しく、多くの場合複数の要因が重なって憂鬱な気分が回復しないという状態がつづくことになります。
それでは、最後に「うつ病」の治療法について。
⑴休養
軽い症状のものであれば、休養をとる、すなわち「うつ病」の原因となっているものとの接触を避けるまたは、少なくともその機会を減らすことで少しずつ回復へと向かうことができる場合もあります。
⑵カウンセリング
様々な要因から引き起こされているうつ病から立ち直るのは、一人では難しいものです。メンタルケアの専門家とのカウンセリングを通して、原因の特定やうつ病を引き起こす思考パターンの見直し等に取り組むことができます。
⑶投薬治療
うつ病の治療には「抗うつ剤」という薬が使用されます。こちらの薬は、最初に述べたように「脳のエネルギー」を補充する、すなわち「脳内の神経伝達系に働きかけて脳内環境を整える薬」になります。
抗うつ剤は効果を発揮するまでに通常1〜2週間ほどかかり、頭痛や便秘障害などの副作用が現れる場合があります。
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以上、「うつ病」の症状、原因、治療法について簡単にご紹介させて頂きました。
単純に落ち込むことと「うつ病」の違いについて認識していただけたら幸いです。
最後になりますが、Livelyではメンタルヘルスに悩む方向けに、同じ悩みを抱えていた方の体験談を読んだり、オンラインで全国の心理士とのカウンセリングを予約できるプラットフォームを提供しています。
ぜひ一度のぞいていっていただけると嬉しいです。
それでは本日もありがとうございました。